M033:会議活性化ソリューション
実施時期 | 2021年3月22日~2021年9月30日 |
---|---|
ステータス | 完了(撤去済) |
カテゴリ | 創造 |
場所・空間 | point 0 marunouchi |
背景・課題
リモートワークの浸透により、オフィスの役割が見直され、知的生産性を高める場としての役割が求められている。しかしながらビジネスの創出・展開において不可欠な話し合いの場の有意性は、多くが参加者の能力に依存していた。室内の空間演出によって活発な話し合いを促進することが可能か模索する。
概要
会議参加者の発話量のセンシング結果に応じた音(音量やテンポ、異なるコンテンツのBGM)・香り(印象の異なる香り)・照明(明るさ、色温度)の空間制御を行い、会議にどのような変化が起こるかを分析し、議論活性化の促進や会議の満足度向上に繋がるかを検証。 <実証実験の条件> ・会議の区切りを判別しやすいよう機材常設は行わず、空間制御システムの開始・終了操作は手動で実施。 ・発話量のセンシングには、外部の発話解析サービスを利用。
検証結果
会議中に空間を自動で制御して変化させることで、従来の会議室との違いを演出することができた。 また空間演出により参加者が発言しやすい雰囲気作りへの寄与やポジティブな感情を引き出せることが確認できた。
一方で音・香り・照明には個々で感じるイメージがすでにあり、各設備の演出イメージが異なった場合の空間的な違和感や各設備単体の強い変化による参加者の集中力低下が影響として出ることも確認できた。
今後の展開
空間内の各演出システムがもたらす影響及び効果の度合いをより詳しく分析していくとともに、その他要素も含めたシステムとの連携による更なる相乗効果の可能性も追求していく。
Project Member プロジェクトメンバー
- TOA株式会社 エンジニアリング部システムデザイン課 課長埜中 靖夫
TOA入社後、国内外の複数のプロジェクト案件を担当。海外販社への出向経験も活かし、現在は技術的な観点から国内外の戦略(デザイン)・企画を描くとともに、社内外の協創推進に従事。
- TOA株式会社 エンジニアリング部システムデザイン課 東京グループ グループリーダー喜村 康弘
組込みソフトウェア技術者としてTOAに入社後、北米向け鉄道車両放送システム開発をソフトウェアプロジェクトリーダーとして従事。2021年4月より現職。point0でのPoCの技術面を担当。
- ライオン株式会社研究開発本部 リビングケア研究所 副主席研究員河野 智子
入社後は研究職として基礎研究、支援研究(香料開発)、開発研究(住居用洗剤)に従事したのち、2018年1月よりイノベーションラボにて新規事業開発を担当。香りによる空間価値提供に向け、point0にてオープンイノベーションを推進。
- パナソニック株式会社エレクトリックワークス社 マーケティング本部 ソリューション事業統括部 テクニカルセンター 企画部 プロジェクト推進一課道木 裕也
パナソニック入社後、首都圏にて設計事務所の主担当として技術営業業務に従事。2020年4月より企画部に異動し、空間ソリューション事業を中心とした新規事業創造業務に従事。point 0ではパナソニックのトータル窓口として担当。