背景・課題

ビーコンを用いた屋内位置情報システムにより個人とエリアの特定が可能になったが座席を特定することまでは困難であった。一方で着座センサ単独では、座席の特定は出来るが個人の特定をすることが困難であった。2つのデータを組み合わせることで、座席の特定をしつつ個人も知ることはできないかと考え本検証を行った。

概要

point 0 marunouchi内に設置されている位置情報センサによる情報と着座センサの情報を同じ時間帯にて組み合わせを行い、各個人の座席位置が特定できるかBIツールを使い可視化を行った。どちらも既に設置されているセンサのため、システム毎にデータを抽出し合体させる形で可視化を行った。

検証結果

位置情報システムと着座センサのデータを統合することで座席と個人どちらも特定することが可能となる。パーソナルデータを高精度に測定することで、より個人に合わせた空間制御ができ、オフィス家具の個人ごとの使い方を知ることが出来る。オープンエリアでは、10分間隔のデータでは動線把握が出来ず、着座データとの整合性がうまく取れなかったが、個室ブースのような限られた空間ではおおよそ特定することが出来た。

今後の展開

1秒ごとの連続した時間で動線をより正確に把握することで解決しないかと可能性を検討していく。また、システムごとで原点となる座標が異なることでも微妙な誤差が生じるため解決策を模索していく。