M041:仮眠室ソリューション
実施時期 | 2021年4月19日~2021年10月31日 |
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ステータス | 完了(撤去済) |
カテゴリ | 健康 |
場所・空間 | point 0 marunouchi |
背景・課題
働き方改革が進む中、短時間の仮眠をとることはその後の生産性の向上に繋がると考えられる。効果的な仮眠は仮眠の質に左右されるため、光と香りの組み合わせで快適な入眠と目覚めを促すことが出来るかを検証した。
概要
被験者には15分と30分の仮眠をとってもらい、アンケートによる主観評価を実施。仮眠の開始と終了はタブレット上の開始操作で光と香り噴霧が自動的に起動するようにシステム連携しており、光と香りの単独の効果及び相乗効果の有無を検証。
<検証項目>
・香り・光による睡眠の質の変化
・香り・光の好みや強さ
・使用後使用意向
<実証実験の条件>
◆以下ソリューション×睡眠時間の計8水準
・ソリューション:①なし、②香りのみ、③光のみ、④香り×光
・睡眠時間 :A.15分、B.30分
※順序効果を加味し、被験者はランダムにソリューションを選択
※被験者は、仮眠直前まで、最低1時間は仕事をする。仮眠は14時~17時の間に制限
検証結果
仮眠中に光・香りによる空間演出をすることで、仮眠の質が向上する傾向が得られた。
また、仮眠時間が長い方が、空間演出によってポジティブな感情を引き出せることが確認できた。
一方で仮眠の質への影響は、仕事のストレスなどのソリューション以外の外部要因も大きく影響することが示唆された。
今後の展開
検証数を増やすことで照明と香りの相乗効果の有無を確認し、仮眠だけでなく睡眠自体の質の向上につながる連携の可能性を探る。
Project Member プロジェクトメンバー
- ライオン株式会社研究開発本部 戦略統括部 イノベーションラボ小林 亜子
2016年 ライオン株式会社に入社。研究開発本部 リビングケア研究所で住居用新規製剤の研究開発に従事。 2020年 研究開発本部 戦略統括部 イノベーションラボに異動(現職)。新規事業開発を推進中。
- パナソニック株式会社エレクトリックワークス社 ライティング事業部 エンジニアリングセンター 東京エンジニアリング部 主幹脇光 博紀
2009年松下電工株式会社入社。照明分野のSEとして広島で2年、仙台で4年勤務。その後、東京で約7年間勤務。非住宅全般の照明設計に携わり、近年ではオフィス分野を中心に大規模再開発プロジェクト案件や外装ライトアップ演出、照明R&Dとの連携による照明分野の新価値要素を探求。昨年から空間ソリューション事業推進部を兼務。
- パナソニック株式会社エレクトリックワークス社 マーケティング本部 ソリューション事業統括部 テクニカルセンター 企画部 プロジェクト推進一課道木 裕也
パナソニック入社後、首都圏にて設計事務所の主担当として技術営業業務に従事。2020年4月より企画部に異動し、空間ソリューション事業を中心とした新規事業創造業務に従事。point 0ではパナソニックのトータル窓口として担当。