M017:気分測定ツールやセンサーを使ったアートの実証実験
実施時期 | 2020年8月24日~2021年1月22日 |
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ステータス | 完了(撤去済) |
カテゴリ | 効率,創造 |
場所・空間 | point 0 marunouchi |
背景・課題
アートは、明確な効果を説明することが難しく、オフィスづくりや運用の中でその役割は曖昧であった。今回、心理的効果を検証することでアートの持つ意味を可視化することを目指した。
概要
丹青社が運営する日本の工芸作品を国内外に発信するオンラインマーケット【B-OWND】に参画するアーティストの作品をpoint0 matunouchi内に展示。さまざまなデータを掛け合わせ、アートがもたらす影響を検証。
<検証内容>
①アートが空間にもたらす効果の検証
②アートが人の感情、行動(導線や滞在時間など)に与える影響の検証
③アート作品の変化がもたらす影響の検証
検証結果
アンケートでは、アートが空間に大きな影響を与えるとの回答が55.3%となり、80%の利用者にアートを身近に感じていただくことができた。(アンケート抜粋)
また約75%が「アートは気分転換やリフレッシュなどの快適性向上に寄与する」と回答。
主観的気分測定ツール「KOKOROスケール」では、生産性や創造性を高めることが実証された。
センサーを活用した位置情報分析では、アートの設置により人流の変化が表れることも示唆され、アートの空間への活用の可能性を見出した。
今後の展開
生産性や創造性への寄与につながるエビデンスをもとに、point 0 satelliteをはじめ、アートをワークプレイスに導入する提案を進める。スピーカーと組み合わせたアートパネルスピーカーなど、アートと機能を組み合わせた新しい商品開発を進める。
Project Member プロジェクトメンバー
- 株式会社丹青社企画開発センター 事業開発統括部 統括部長吉田 清一郎
丹青社入社後、ミュージアムや地域づくり、社会課題がテーマのプロジェクトを数多く手がけ、現在はアート×ブロックチェーンのプラットフォーム「B-OWND」立ち上げるなど、新規事業開発の責任者を務める。
- 株式会社丹青社企画開発センター 事業開発統括部 開発1部柳沼 桃子
『B-OWND』の運営に携わる一方、さまざまなイベントを企画。日本のアート市場を拡大し、日本の「文化の担い手」であるアーティスト・工芸家とのコラボレーションにより新たな空間価値の創造に挑戦している。
- 株式会社丹青社企画開発センター 企画部佐藤 知美
株「B-OWND」の運営を担当。工芸作品をアートとして流通することを目指す。「日本の文化の担い手」であるアーティストを空間やデジタルの側面から支援し、空間との「コラボレーションにも挑戦している。