協創/共創のためのコンソーシアム 『point 0 committee』を通じた新サービスの提供開始~参画企業の丹青社が、手軽に導入可能なデータ検知・分析サービスをスタート~
株式会社point0(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:石原隆広、以下、「point 0」)の協創/共創型コンソーシアム『point 0 committee(以下、「committee」)』の参画企業である株式会社丹青社(本社所在地:東京都港区、代表取締役社長:小林 統、以下「丹青社」)が、point 0の企業間共創・実証実験を通じて新たなデータ検知・分析サービス「COCOSTAT」(ココスタット)の提供を2025年4月17日より開始しました。
committeeへの参画企業は2025年4月現在、14社(※1)にのぼり、「未来のオフィス空間」の実現を目指した実証実験の空間でもあるコワーキングスペース「point 0 marunouchi」において、これまで100件以上の実証実験が行われ、累計製品・サービス化数は20件を超えています(※2)。
「COCOSTAT」は配線不要の赤外線センサーを活用することで個人を特定せず簡易に空間内の人数・人流を検知し分析するサービスで、実用化に向けて「point 0 marunouchi」のオープンスペースおよび会議室において、2023年8月から2024年2月にかけて実証実験が実施されました。本実証実験には丹青社に加え、アサヒビール株式会社、TOA株式会社、パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社が協力し、committee参画企業4社で取り組みました。

赤丸内がオープンスペースに設置したCOCOSTATのセンサー。配線工事が不要なため、手軽に空間の活用状況を検知・分析につなげることができた
point 0は今後も、オープン・イノベーションによる新たな空間ソリューションの開発や多様な働き方・働く人に合ったコンテンツを各社の最新技術・データ・ノウハウを活用し、committee参画企業の協創/共創する場を提供します。また、実際に働く人の動きや生体情報、設置機器等の運転データを収集・分析し、新たなコンテンツ・サービスの創出、空間価値向上を進めてまいります。
(※1)参画企業:ダイキン工業(株)、(株)オカムラ、パナソニック(株)、TOA(株)、アサヒビール(株)、(株)丹青社、大建工業(株)、YKK AP(株)、 鹿島建設(株)、東京海上日動火災保険(株)、野村不動産ホールディングス(株)、セイコーエプソン(株)、ソニーネットワークコミュニケーションズ(株)、SCSK(株)
(※2)2025年4月時点
■ COCOSTATを使用した実証実験概要
①オープンスペースの活用
「point 0 marunouchi」のオープンスペース内に設置しているカフェ前のドリンクエリアを対象に、サイン・装飾、香り、音響・照明等の装飾とその効果を段階ごとに調整し、「COCOSTAT」を用いて滞在数や人流に対する影響を検証しました。ドリンクは「ワーカーが自由に働く」をコンセプトとした「point 0 marunouchi」に合わせてアサヒビール株式会社が実験的に提供しているもので、今回はビールを始めとしたアルコールに加えてノンアルコールドリンクなどの商品ラインアップを充実させるとともにエリアの改装を行うことで滞留人数の増加およびコミュニケーションの活性化を目指しました。音響はTOA株式会社、照明はパナソニック株式会社 エレクトリックワークス社が協力し、committee参画企業4社で実証実験に取り組みました。

左:改装前/右:改装後 オフィス全体の明るいデザインから差別化し、空港のラウンジをイメージした落ち着いたデザインを取り入れ、ワーカーの気分の切り替えを促した(デザイン・設計:丹青社)
<担当者のコメント>
株式会社丹青社 マーケティング・サステナビリティセンター 統括部長 菅波紀宏
今回の実証実験では、提供飲料の拡充、内装デザインの改装、音響・照明の追加といったフェーズごとの滞在人数のCOCOSTATで分析しました。特に影響が大きかった内装デザインの変更では改装前の平均約1.7倍(※3)の人がエリア内にいることが把握できたことをはじめ、それぞれの仕掛けの効果を容易に測定することができました。本実証実験は、COCOSTATをローンチするきっかけとなっただけではなく、ハードとソフトを絡めたpoint 0だからできる実験であり、にぎわいの創出や人流の変化を生んだ事例でもあり、共創の意義を感じています。
(※3)ドリンクの提供を行った金曜日17時から18時までの1時間での比較。
アサヒビール株式会社 新顧客創造部・担当課長 大橋巧弥
以前からコミュニケーション活性化のために時間を決めてお酒を提供する実験を行っていましたが、参加する人が限定されてしまうという課題がありました。今回の実験では、内装デザインや音響・照明で他の場と差別化させることで視覚や聴覚を活用して注目を集め、さらに提供するドリンクの種類をノンアルコールも含めて増やしたことで、お酒が苦手な人も参加しやすい場となっていることがわかりました。
②会議室の運用
収容人数6人の会議室2室、12人の会議室1室の3室にセンサーを設置し、各室の利用状況を確認。適正サイズ・定員を滞在人数から分析し、効率的な会議室レイアウトの提案可能性を調査しました。使用人数の平均値・中央値・最頻値を分析したところ、各室の収容人数に合わせて有効に活用されていることがわかりました。

会議室に設置したセンサーのようす。電気配線工事が不要なため、柔軟に導入できる
■株式会社point0について
「働く」を再定義する協創/共創のためのコンソーシアム
point 0は、「働く空間の価値」を創出するオープン・イノベーションの加速化を目的に2019年2月に誕生しました。「未来のオフィス空間」を実現していくためのコワーキングスペースであり、実証実験の空間として「point 0 marunouchi」を運営しています。2025年4月現在、プロジェクトに参画する企業は17社に上り、協創/共創の輪が広がっています。また、理想的なソロワーク環境を整備した「point 0 satellite」も運営しています。
・所在地:東京都千代田区丸の内二丁目5-1丸の内二丁目ビル4階
・代表者:代表取締役 石原 隆広
・設立:2019年2月
・資本金:6億2,370万円(2023年7月/資本準備金含む)
・point 0 marunouchi : https://www.point0.work/
・point 0 satellite : https://top.point0satellite.work/
■ 株式会社丹青社について
「こころを動かす空間づくりのプロフェッショナル」として、店舗などの商業空間、博物館などの文化空間、展示会などのイベント空間等、人が行き交うさまざまな社会交流空間づくりの課題解決をおこなっています。調査・企画から、デザイン・設計、制作・施工、デジタル技術を活かした空間演出や運営まで、空間づくりのプロセスを一貫してサポートしています。
・所在地:東京都港区港南1-2-70品川シーズンテラス19F 〒108-8220(本社)
・設立 :1946年10月
・資本金:40億2,675万657円(2025年1月31日現在)
・https://www.tanseisha.co.jp
■本リリース全般に関する報道機関からのお問い合わせ先
株式会社point0 Mail:contact@point0.co.jp
■サービス「COCOSTAT」に関する報道機関からのお問い合わせ先
株式会社丹青社 広報室 担当:石綿、寺戸
Tel:03-6455-8115 Mail:pr-staff@tanseisha.co.jp